職人のへぇ~と思える話「下地のはなし~間柱を見つけよう~」
【下地のはなし~間柱を見つけよう~】
こんにちは、リフォーム工事担当の篠原英利です。新築やリフォーム工事が完了し、家具類が搬入されて新しい空間で生活するのは楽しいことですね。ところがある日突然!。「あれだけ念入りに部屋のレイアウトを考えて壁掛け用の下地も入れたのに、時計を取り付ける下地を忘れた」とか、「この壁にも棚を付けたい」など後から色々とやりたいことが出てくるのも普通なことなんです。
時計やカレンダーといった軽いものであればホームセンターで調達したプラスターボード用のフックでも十分大丈夫ですが、額縁を飾るピクチャーレールや鉢植えを飾るための棚などは下地材にしっかりとビスで固定したいところです。
そこで頼りになるのが構造躯体である柱や壁下地の間柱です。それは私たちが「下地」と呼んでいるもの。今回は、完成した住まいでは見えない間柱を見つける方法をお伝えします。
フジモクは在来工法であり910mm間隔に柱を割り付けてあり、その間の455mmおきに間柱が入っています。この位置を正確に割り出すことにより、後付けの棚を間柱に強固に取付けすることが出来ます。
【間柱の位置を割り出す方法】
準備としてスケール・クラフトテープ・油性マジックを用意します。(これらに類するモノであれば身近にあるもので可)
まず壁の中心あたりに長めのクラフトテープをやさしく貼り、建物の入スミ部(壁と柱などが角度をもって交わった際にできる建物の窪んだ隅の部分のこと)にスケールをあてて455mmの印をします。次に柱が120角の場合は、半分の60mmとプラスターボードの厚み12.5mmを足して72.5mm(105柱の場合52.5mm+12.5mmは65mm)始点側に戻った所に印をすれば、間柱の正確な中心が出せます。
建築の設計図寸法は柱の中心から中心の寸法です。仕上がった壁面から図る場合、柱の中心までの寸法を455mmから引き算したところが間柱がある位置です。120角柱なら壁面から382.5mm(455-72.5mm)、105角柱なら壁面から390mm(455-65mm)なので、最初の間柱の位置が正確にわかれば隣の間柱はそこから455mmなので直ぐに見つけられます。
念の為に下地探しなどの道具があれば、印の位置に押しあててみると下地の間柱に針が刺さり確実に見つかります。壁からの距離が同じなら床から天井まで任意の高さに棚を取り付けられます。
コツさえ分かればご自分でも取り付けられますが、せっかく新設された壁に失敗キズを付けるのが心配な方は、是非フジモクスタッフにご相談下さいね。