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富士ヒノキを使った木製パレットづくり~富士市キャリア教育支援事業の取り組み~

富士ヒノキを使った木製パレットづくり〜富士市キャリア教育支援事業の取り組み〜

非住宅工事担当の勝又です。
先日、地域貢献活動の一環として、富士市立吉原北中学校・特別支援学級の皆さんを対象とした体験型キャリア教育を実施しました。富士木材より3名(住宅部2名、木材工場1名)が講師としてお伺いし、職業講話とものづくり体験を2時間ほどかけて行いました。

〇富士市キャリア教育支援事業とは

富士市産業交流部商業労政課が市内各社に委託している事業です。市内に事業所を有する企業が、依頼を受けた学校の授業を受け持ちます。この授業を行うことにより、10代の方たちが社会に出てから必要となる能力や、周りとのコミュニケーションを取る力など、仕事に取り組む姿勢を育てることを期待されています。このキャリア教育支援事業には、富士木材として初めての参画となります。私が個人的にキャリア教育に関わった経験があり、「中学生のために、ものづくり企業として何かできないか」と相談を受けたことがきっかけでした。

〇富士ヒノキを使ったものづくり体験

今回は、体験を交えたキャリア教育をご依頼いただきました。実は私たち富士木材には、製造業の顔もあります。包装資材事業部という部署で、物流業にて使用される木製パレットの製造・販売をしています。

そうしたことから、当日生徒さんたちには、この木製パレット(1/4スケール)を組み立ててもらいました。使う材料は、フジモクの家でも構造材として使用される富士ヒノキを選定。釘やハンマーに慣れていない生徒さんでも楽しんで体験できるよう、以下のようなプログラムを組んでみました。

○グループワーク「ミニパレットを作ってみよう」

  1. 釘の打ち方講座
  2. 講師によるパレット組立実演
  3. グループ別 パレット組立

パレットは、桁・上板・下板で構成されています。1台あたり計50か所以上に釘を打ち込むので、とても大変な作業です。グループのメンバー(3~4人)で交代しながら、トントン釘を打ってもらいました。

〇夢中になって釘を打つ生徒さんたち

私が見ていて印象的だったのは、積極的にハンマーを握ろうとする生徒さんたちの姿です。興味を持って取り組もうとしていることが、非常によくわかりました。

ハンマーの振り方、力の入れ具合など、コツが掴めるまではなかなか釘が入っていきません。でも決して途中で投げ出したり、誰かに任せたりせず、どの生徒さんも自分の力で最後まで打ち込んでいました。そのおかげか、最初は釘1本打つのに何十回もハンマーを振り下ろしていたのが、パレットが完成する頃には数回で済むようになっていました。子どもの成長には本当に驚かされます。

最終的に2グループで1台ずつ、パレットが完成しました。自分たちで協力し、最後まで作り上げたこの日の達成感が、将来の仕事ややりたいことに繋がると嬉しいです。

文:開発・ソリューション担当 一級土木施工管理技士 二級建築施工管理技士 勝又優